ベランダの水漏れの主な原因って?

圧倒的に多いのは「排水の詰まり」と「防水層の劣化」です。他にも複数あります。

原因 詳細
排水口の詰まり 落ち葉・泥・ゴミ・洗濯クズなどが溜まって排水できない
防水層の劣化 ウレタン・シート防水が10年超で劣化し、ひび割れから浸水
サッシ周りのシーリング劣化 ゴムのような充填材が割れて、隙間から水が入る
勾配不良 リフォーム・新築時の施工ミスで水が排水口に流れない
タイル下のモルタルひび タイル仕上げのベランダは目地割れからの浸水が多い

室内に水が入ってきた!ベランダの水漏れが原因の場合は?

ベランダ防水が劣化して床下に水が回ると、室内へも被害が及びます。

よくある兆候は:

  • フローリングの「浮き」や「ブカブカ」感

  • 壁紙の「ふやけ」「シミ」「黒ずみ」

  • 室内のカビ臭(押し入れや窓際)

この状態はすでに「水が建物の構造に到達している」段階です。
早期に防水工事+内装補修+原因調査をしないと、家全体の劣化が進行します。

自分で出来るベランダの水漏れチェックを教えてください

簡易的にはホースと懐中電灯があればセルフチェック可能です。

簡易チェック方法:

  1. ベランダの排水口を掃除する(詰まり除去)

  2. ホースでベランダ全体にゆっくり水を流す

  3. 室内側の壁・床・天井を観察(水ジミや変色、臭い)

  4. 懐中電灯で床やサッシ下を照らすと濡れがわかりやすい

注意:構造部分が水を含んでいる場合、外観で分からないケースも多いです。
確実に調べたい場合は業者の散水試験・赤外線カメラ・発光液検査などを利用しましょう。

自分でできる定期メンテナンスはある?

年2回(春と秋)のチェック・掃除がベストです。

自分でできるベランダメンテ項目:

  • □ 排水口のゴミ(落ち葉・土・ペット毛)除去

  • □ 雨の後、水たまりの有無を確認

  • □ 防水塗膜のひび、膨れ、色ムラのチェック

  • □ サッシや壁際のシーリングの割れ確認

  • □ タイル目地の黒ずみ・モルタルの欠け確認

✨ ワンポイント:掃除のついでにホースで水を流して「流れ」があるか毎回確認するのがおすすめ!

保険や保証で修理費がカバーされることはある?

条件次第で「火災保険」「住宅設備保証」「建物10年保証」などが使える場合があります。

保険/保証 内容 条件
火災保険 水濡れ・漏水による室内被害 「水濡れ特約」がある場合。証拠写真必須
住宅設備保証 ハウスメーカーなどが提供 新築5~10年以内で雨漏り等対応
メーカー保証 防水材や塗膜など 材料の不良時のみ。施工不良は対象外

まずは施工業者・管理会社・保険会社へ状況説明+写真提出が重要です。

「屋外の排水溝から水が漏れている」って、どういう状態?

本来、地中や排水桝を通ってスムーズに流れるはずの排水が、地面や周囲に漏れ出している状態です。

例えば以下のような現象が見られると水漏れの可能性があります:

  • 排水マスの周囲の土が常に湿っている

  • 雨が降っていないのにぬかるみができる

  • 側溝から水がポタポタと常に垂れている

  • 地面にシミができていたり、雑草が異常に育っている

これは配管の破損・ずれ・詰まり・継ぎ目の劣化などが原因です。

雨水桝や排水マスがあるのに水漏れが起こるのはなぜ?

地中の配管が破損・変形しており、排水が本来の経路を通らず地中に漏れているからです。

以下の原因が多いです:

  • 経年劣化で排水管にヒビ・ズレ・陥没が発生

  • 地震や地盤沈下によりマスと管の接続がズレた

  • 植木や雑草の根が配管を突き破って侵入している

  • 排水マスの底に穴が空いている(古いコンクリート製に多い)

この場合、地中に水が染み出して「表面は乾いているけど地下が常に湿っている」ような状態になってしまいます。

屋外の排水マスや溝が原因で起きる被害にはどんなものがある?

水漏れを放置すると以下のようなトラブルに発展します。

  • 地面がぬかるみ、駐車場や通路が使用困難に

  • 隣家への水の流出で近隣トラブル・損害賠償問題に

  • 水分を含んだ地盤が沈下し、外構や建物に傾きが出る

  • 地中の水分が原因でシロアリが発生しやすくなる

  • コケ・カビが繁殖しやすくなり衛生的にも問題

特に「道路側に面している排水」で漏れていると、行政対応が必要になるケースもあります。

屋外の排水トラブルを予防する方法はある?

定期点検と掃除が最大の予防策です。

年に2回は行いたいチェックリスト

  • □ 排水マスのフタを開けて、ゴミ・油の堆積を確認

  • □ 側溝に落ち葉が詰まっていないか確認

  • □ 植木の根が配管に干渉していないか確認

  • □ 雨の後、排水の流れがスムーズかチェック

  • □ 排水管にニオイ・逆流がないか確認

特に秋・春は落ち葉や虫の死骸などが排水を妨げやすく、トラブルが起きやすい時期です。

便器の根元から水漏れしている。どうすれば?

便器と床の間の“密結パッキン”が劣化している可能性が高いです。

便器の根元の水漏れは“床漏れ”と呼ばれ、最も厄介なタイプの水漏れです。
原因として多いのは:

  • 密結パッキン(便器と排水口の間のゴム)が劣化・硬化

  • 便器の取り付けが緩んでズレている

  • 水がこぼれたわけではなく、床下から染み出している

 

対処法

  • 止水栓を閉める

  • 応急的に雑巾などで床を保護

  • 早急に業者に連絡し、便器の脱着・パッキン交換を依頼

 

水漏れは放っておいても勝手には直りません。

ひどくなる前に修理業者に依頼するなど早急な対応を行いましょう。

洗面台の下が濡れていたのですが、どこから水が漏れているの?

多くの場合、排水トラップや給水ホースからの水漏れが原因です。

洗面台の下(キャビネットの中)が濡れている場合、主に以下の場所をチェックしましょう:

  • 排水トラップ(S字・P字パイプ)の接続部、パッキンの劣化

  • 給水ホースと蛇口の接続部、ホース本体のひび割れ

  • シャワー水栓付きの引き出しホースが戻る際に水がこぼれている

  • 洗面ボウルと排水金具の隙間から水が回っているケースも

タオルで水を拭き取り、再度水を使ったあとどこが濡れるかを観察すると、漏れている箇所が特定しやすくなります。

応急処置

  • 止水栓を閉めて水を止める

  • 水を拭き取り、ナットの緩みを工具で締め直す

  • ホースやパッキンの劣化がある場合は速やかに交換を

トイレ水漏れの応急処置はありますか?

水を止めて、タオル・バケツ・止水栓で応急対応しましょう。

応急処置ステップ

  1. 止水栓を閉める(便器の横にあるマイナスドライバーで)

  2. 水が出る箇所にタオルや雑巾をあてがう

  3. 床に広がらないようにバケツや吸水シートを敷く

  4. 電気まわりに水がかからないよう注意する(ウォシュレットなど)

  5. 写真を撮っておくと修理時・保険請求に役立つ

あくまで一時対応なので、できるだけ早く業者を手配しましょう。

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